気を付けて!健康診断前の筋トレに要注意!

スポーツ

日々、筋トレが日課になっている人は、健康診断前の高強度のトレーニングは、十分に気を付けましょう。正常な数値の判定が出来なくなる可能性があります。

高強度のトレーニングは血液検査に影響出る??

結論から言うと、出ます!
以下は、影響が出る可能性がある項目の一例です。

1. 筋肉のダメージとクレアチンキナーゼ(CK)レベルの上昇

筋トレ後、筋肉が一時的に損傷するため、血中のクレアチンキナーゼ(CK)という酵素のレベルが上昇します。CKは筋肉の損傷を示す指標で、特に高強度のトレーニングや筋肉痛がある場合は、通常の値よりもかなり高くなることがあります。

2. 炎症マーカーの上昇

筋トレは筋肉に微細な損傷を与え、それを修復する過程で体内の炎症反応が活発化します。そのため、血液検査でC反応性タンパク(CRP)などの炎症マーカーが一時的に上昇することがあります。

3. 肝機能検査の数値変動

筋トレによって肝機能検査で測定されるAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)のレベルが上昇することがあります。これらは通常肝臓の状態を示す指標ですが、筋肉の損傷でも上昇するため、筋トレ直後の検査では実際の肝機能の状態がわかりにくくなることがあります。

4. 腎機能マーカーへの影響

激しいトレーニング後には、筋肉の分解産物(ミオグロビンなど)が血中に放出され、それが腎臓に負担をかけることがあります。この結果、血液検査でクレアチニンレベルが一時的に上昇し、腎機能に影響があるように見えることがあります。

5. 白血球数(WBC)

筋トレ後、体内で炎症反応が起きるため、白血球数が一時的に増加することがあります。これは、筋肉が微細な損傷を受け、それを修復する過程で免疫反応が活性化するためです。高強度のトレーニング直後に血液検査を行うと、通常よりも白血球数が高くなることがあります。

6. 血糖値(グルコース)

筋トレ中や直後は、体がエネルギーを供給するために血糖値が上昇することがあります。筋肉が運動に必要なエネルギーを素早く得るため、肝臓がグリコーゲンを分解して血糖に変換することで、一時的に血糖値が高くなることがあります。

7. 乳酸値

激しい筋トレや高強度の運動では、筋肉が酸素不足に陥り、エネルギーを作り出す過程で乳酸が生成されます。血液検査で乳酸値が高くなることがあり、これは運動の強度や持続時間によって影響を受けます。

8. クレアチニン

筋トレ後、筋肉がエネルギーを消費する過程でクレアチニンが生成され、血中や尿中のクレアチニンレベルが上昇することがあります。クレアチニン腎機能の指標として使われますが、筋トレ直後の値は筋肉の活動による一時的な増加を反映している可能性があります。

9. 肝酵素(ALT, AST)

筋肉損傷が肝酵素(ASTやALT)に影響を与えることがあります。通常、これらの酵素は肝臓の機能を示すものですが、筋トレで筋肉が損傷すると、それに伴ってこれらの値が一時的に上昇することがあります。特に強度の高いトレーニングを行った場合、この変動が顕著になることがあります。

10. 電解質バランス(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)

筋トレや激しい運動により、汗をかくことでナトリウムやカリウムといった電解質が失われることがあります。この結果、血液検査で電解質の値が変動することがあります。特にカリウムは、筋肉の活動によって細胞外に放出されるため、筋トレ直後はカリウム値が一時的に上昇することがあります。

11. 尿酸

高強度のトレーニングや長時間の運動では、体内のエネルギー代謝が活性化し、尿酸の産生が増加することがあります。これは一時的な変動で、通常は体が正常に調整しますが、血液検査に反映されることがあります。

12. フィブリノーゲン

筋トレは体内の凝固系にも影響を与えることがあります。フィブリノーゲン血液凝固に関与するタンパク質で、運動後にそのレベルが一時的に上昇することがあります。これは、筋肉損傷の修復過程や炎症反応によるものです。

13. 赤血球数の一時的な増加

激しい運動や筋トレ後、体は酸素の供給を増やすために血液中の赤血球数を一時的に増やすことがあります。これは、運動中に筋肉が多くの酸素を必要とするため、血流を通じて酸素供給を高めようとする身体の適応反応です。

まとめ

筋トレが血液検査に及ぼす影響は広範囲にわたります。正確な検査結果を得るためには、筋トレ後すぐに血液検査を行わず、少なくとも48〜72時間運動を控えてから検査を受けることが推奨されます。これにより、一時的な影響を避け、より安定した結果が得られる可能性が高くなります。

著者プロフィール
この記事を書いた人
ロジャー

Webアプリ開発を20年近く経験し、管理職なった今も時々ソースをいじるメインは営業職の管理者。もうすぐ40代。最近は、AIを活用して少しでも仕事やプライベートを面白くしていきたいと考えているおっさんです。困った事もAIなら解決してくれるはず!?

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