【MySQL】キー（Key）は何のために利用するのか？

MySQLにおける「キー」とは、テーブル内のデータを効率的に管理、検索、結合、制約を設けるために使用される特定の列（または複数列）のことを指します。キーにはいくつか種類があり、それぞれ異なる役割を持っています。以下に主要なキーの種類とその意味を説明します。

1. 主キー（Primary Key）

• 意味
  テーブル内の各行を一意に識別するためのキーです。
• 特徴
  ・主キーの値は一意でなければならず、NULLは許可されません。
  ・通常、テーブルごとに1つの主キーを設定します。
• 例
  idカラムを主キーとして設定することで、idの値がテーブル内で重複しないようになります。

CREATE TABLE example_table (
    id INT PRIMARY KEY,
    name VARCHAR(50)
);

2. 外部キー（Foreign Key）

• 意味
  他のテーブルの主キーやユニークキーを参照し、2つのテーブル間の関係を維持するためのキーです。
• 特徴
  リレーショナルデータベースでデータの整合性を保つために使用します。
• 例
  ordersテーブルのcustomer_idカラムがcustomersテーブルのidカラムを参照する。

CREATE TABLE orders (
    order_id INT PRIMARY KEY,
    customer_id INT,
    FOREIGN KEY (customer_id) REFERENCES customers(id)
);

3. ユニークキー（Unique Key）

• 意味
  テーブル内の特定の列の値が一意であることを保証するキーです。
• 特徴
  ・主キーと似ていますが、複数設定できます。
  ・NULL値は1つ許可されます。
• 例
  emailカラムをユニークキーとして設定し、重複するメールアドレスを登録できないようにする。

CREATE TABLE users (
    user_id INT PRIMARY KEY,
    email VARCHAR(100) UNIQUE
);

4. インデックスキー（Index Key）

• 意味
  データベース内の検索やクエリの実行を高速化するために使用されるキーです。
• 特徴
  テーブルの1つまたは複数の列にインデックスを設定し、検索やソートを効率化します。
• 例
  nameカラムにインデックスを設定し、nameでの検索を高速化。

CREATE INDEX idx_name ON example_table(name);

5. 複合キー（Composite Key）

• 意味
  2つ以上のカラムを組み合わせて1つのキーとし、それらの組み合わせで一意性を保証するキーです。
• 特徴
  単一カラムでは一意性を保証できない場合に使用されます。
• 例
  order_idとproduct_idを組み合わせて複合キーにする。

CREATE TABLE order_details (
    order_id INT,
    product_id INT,
    quantity INT,
    PRIMARY KEY (order_id, product_id)
);

まとめ

• 主キー: 一意でNULLを許可しない。
• 外部キー: 他のテーブルとのリレーションを作る。
• ユニークキー: 値の一意性を保証し、NULLは1つ許可。
• インデックスキー: 検索の高速化のために使用。
• 複合キー: 複数カラムの組み合わせで一意性を保証。

MySQLで「キー」はデータの整合性を保ち、効率的にデータを操作するための非常に重要な要素です。